大久保真一 「そろそろ・・・俺もう、限界ですか?」 寅田富士子 「出来れば入院をお勧めします」 真一 「入院すれば完治するわけじゃないんでしょう?」 富士子「そういう病気ですから」 真一 「下手すりゃそのままってこともあり?」 富士子「その可能性は充分にあります」 真一 「助かります。いつもスパっと言ってくれて」 富士子「大久保さんだから申し上げています」 真一 「・・・入院は・・・辞退します」 富士子「でも、入院して血圧をコントロールすれば、破裂のリスクが少しは抑えられます」 真一 「俺はもう、両親とも亡くなっています。病院で長く生きるより、やりたいことをやって 生きる方を選びます」 富士子「今、やりたいことをやれてますか?」 真一 「・・・かなり」 富士子「何か聞いてもいい?」 真一 「アハハ。恋ですよ、恋。それしかないでしょ?」
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